2008.05.01 (Thu)
世界の教養を読むーバカロレア(Baccalauréat)

世界の教養を読む
皆さん、バカロレアって聞いたことありますか。まずこの本はバカロレアに関することであり、バカロレアの問題の答えが主となります。世界の教養を読むというタイトルがなぜついたかこの本を読んだら分かってきます。
バカロレアの辞典的意味ーーー>バカロレア資格(Baccalauréat)とは、フランスにおける大学入学資格を得るための統一国家試験のことです。フランスではバカロレアを取得することによって原則としてどの大学にも入学することができるが、大学の定員を超えた場合にはバカロレアの成績や居住地などに応じて、入学できる大学が決まります。 日本の高等学校卒業程度認定試験と異なり、高校卒業者、卒業見込者であっても大学進学のためにはこのバカロレアを受験し一定の得点を得る必要があります。一般バカロレア 、専門バカロレア 、工業バカロレア の3種類があります。(『ウィキペディア(Wikipedia)』参照)
上にある本は1巻の総合偏であり、現在3巻の社会、自然科学偏を呼んでいます。
この本を読んでいたら、自分自身に対してすごく恥ずかしくなります。
バカロレアとは韓国の論述試験だけではなく、日本、ドイツなどなど世界の論述試験の起源と言われます。バカロレアの問題を最初接したとき、「私は哲学者じゃないよ!」と思うほど、問題自体が哲学的で、深い思考力を求める問題です。バカロレアの質問は人間が人生を生きていく中で一度は悩むべき問題の人間本質的なことについて問います。
韓国のような注入式教育、暗記教育のなかでは想像のできない問題で、現在は教育の問題を改善するためこのバカロレアの形式を借りた論述試験を受けるようにしています。
バカロレアの問題は例えば、
質問1自ら意識できない幸福とは可能であるか。
質問2夢は必要なのか
質問3我々は自分自身に嘘をつくことができるか
質問4我々には復讐する権利があるのか
質問5現実は数学の法則にしたがっていると言えるのか
など観念的でありながら、人間だったら一回くらいは思索するべきの問題が大学の入試に出ています。
ショックでした。フランスの教育は小学校のころからレポートを出すそうです。一つの本を一ヶ月間読んで、その歴史の背景や文学的な特性、哲学的意味などを調べるレポートだそうです。それを大学に入る前まで続けます。なるほど、、、、
バカロレアの答案を見てまたショックショックショックでした

フランス人のなかで教養とは私たち(少なくとも韓国の社会)が考えている少数者のためのちょっと偉そうな洗練さのようなものとは違うものでした。
フランス人にとって教養とは人間なら誰でも身に着けるべき、また、自分を表現する社会的、文化的素養であるということです。なので、肉屋さんの人が高い教養の持ち主だとかというのは普通のことです。また、フランス人にとって最高の褒め言葉は「教養のある人」です。社会的に地位が高いといって教養が高いと言わないです。
こういう面ではやはりフランスは文化強国であり、芸術の国であり、哲学の国であるという修飾語の意味が分かってきたのです。
友人たちが集まっても「愛って何だろうね」というとても哲学的な話を普通にやるそうです。なぜフランス人がロマンチックと言われるのかが分かってきました。
とにかく、バカロレアという今の論述の起源であるフランスの教育制度を通じでフランス人がどんなに自分自身を内面的に磨いているのかが分かりました。だからタイトルを世界の教養を読むと決めたでしょう。
2,3年の勉強では絶対答えができないこういうバカロレアの問題を読みながら今も感心、感心、また感心しています。
人生を豊かにするためにはこういう哲学的な問題、人間の本質的な問題について思考する必要は絶対あるし、こういう思考こそが人文学、ひいては様々な分野の学問の発達につながるし、品のある国民になれると思いますよ。。。
この本を読みながら、フランスに留学したいと5分くらい考えましたが、、、 笑
機会があったら、バカロレアの問題とその答えを読んでみてください~~!
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