2008.06.21 (Sat)
アルゼンチンババア

よしもとばなな
あらすじ
母が死んだ日、父は姿を消した。
しかし、父を恨んだり憎んだりはしない。母からプレゼントをもらったことにした。
半年後、父が町では不思議な女とされるアルゼンチンババアと一緒に住んでいることを知ってショックをうける。
勇気を出してアルゼンチンババアが住んでいるビルの中に入ると、
父はそのビルの屋上で曼陀羅を作っていた。
父はその曼陀羅を通じて
母の死の悲しみや一生をかけて職人の仕事を失ったいたみを慰めていた。
主人公もだんだんそのアルゼンチンババアのところに出入り始める。
なぜならば、そこでは思う存分思い出を浮かぶことができる、空想にはいって目が覚めても一人ではないからだ。
猫の毛とほこりだらけのアルゼンチンババアの家は皆が和合できるところであった。
アルゼンチンババアが男の子を産んで心臓発作で死んだ後、父はアルゼンチンビルに残って一人で男の子を育てる。
主人公はこのすべてのことを見続いてきた。自然の流れのようにその変化を受け入れる。
そしてその変化のなかに自分も溶け込む。
最近、時間的に余裕があって本を読み始めました。
この本は前も呼んだことがあるけど、日本語がまだ全然下手だったとき(今でも上手じゃないけど 笑)読んだから、さっぱり理解ができなかったんです。しかし、そのときも、今も同じく感じるのは、韓国にはない情緒ということです。
時々、 「韓国にはない情緒って何?」と聞かれると本当に困りますね。これは、言葉では言い表せないもの、、、表現力が足りない私には特に難しい問題なので、もっともっと考えて説明できるようにしなきゃ、、、汗
よしもとばななは韓国でもよく知られており、特に、女性に愛される作家です。
私はよしもとばななについてよくわからないですけど、たしかに、彼女ならではの色があります。
家族、人間的な紐帯など、、、また喪失感、その喪失感からの治癒の過程をバナナならではの筆致で描き出します。
このアルゼンチンババアもよしもとばななの代表的な特徴が現れている作品ではないでしょうか。
特に、童話的な要素があって、韓国の文学では味わえない雰囲気があります。挿画もいくつかあってよかったですよ~~
そんなに長くない小説だったけど、日本語だったので辞書引きながら一所懸命読みました。
しかし、最初読んだときよりは時間短縮~!笑
よしもとばななんの作品を読むと、なとなく気分が沈んでしまうというときがありますが、ま、一人でゆっくりしたいとき読んだらそれもいいと思います。
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