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2008.02.06 (Wed)

花ある人に


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美しい生き方の人になる98話

【目次】

まえがき

第一章 私の「花」を咲かす

心を後ろに置く
恋は小声でささやくもの
麗しい衣をまとう人
振り返る
そのときそのときの初心
シンプルは難しい
心の「余白」
年相応に装う
引き立てる
経験を買う
黒を着る
当たり前が自然にできる
「ちょっと足らない」の楽しさ
「奇麗」はどこから生まれるか
薄く薄く減らしてゆく 他

第二章 機微を忘れていませんか

ノクターンを弾く指
茶の間の風景
婦唱夫随
人助け
借金
一番甘美に見える恋
語らずとも伝わる
涙の効用
今でもあなたを待っています
嘘でもいいから
信じれば海路の日和 他

第三章 美のありかを知っていますか

美は細部に宿る
大人の不自由
拍手をしてもいいですか
誰が価値を決めるのか
隠れたお洒落
制約が生む美
エッセンス
季節を先取りする
縁側の内と外
さりげなく、奥行かし
落ち葉と吹き寄せ 他

第四章 出会いが日々を新しくする

ご縁があります
キャンドルライトの夕食
「間」につなぐ「心の糸」
傘かしげ
会えないからこそ
値札のつかない感謝の気持ち
古書市
万事嗜み、気遣い
末摘花
男時・女時
巡礼の道
心の平安を感じるところ
海に帰ったラブレター 他

第五章 心の位置を確かめる

父の一念
それでも人は働く
誰もが「無」を知っている
離見
橘曙覧の「ポジティブ貧乏」
欲と無欲の匙加減
捨ててこそ
西行の花
腹の虫
厄落とし
心を込めて捨てる
空くじと万年筆
「結末」を知らずになされる仕事
蔭があるから、この世は美しい 他



あとがき




この本が好きです

2006年日本で留学生活をおくっているとき、秋ごろホームシークがちょっとありました。


その当時はそれがホームシークだったのか分からなかったままただうつ病だと思いました。


気持ちを整えるために書店にいったとき美しい生き方の人になる98話のタイトルの本が目に入りました。

立ち読みしていたらこれは自分が持って少しずつ読んだほうがいいと思って買いました。



家にじっといられない私がその時学校も行かないで閉じこもって憂鬱な日々をおくっていました。


この本はひとつの話が2ページなので、少しずつまた、じっくり考えながら読むのには最適でした。

多分作者も読者にそう読んでもらいたいという気持ちではなかったのでしょうか。



その時買った本を今日また出して読みました。


この本は2回読んだことあります。


最近またまったりモードでちょっと憂鬱な時はこの本を読んだら気分が和らぎます。



最初のページから読まなくてもいいです。


一つの話が短いので一つの話が終わると私にたとえて考えてみたりする機会もなります。


普段はこういうおとなしい本は好まない方ですが、凄くセンチーになったときはもっとおとなしくセンチーな本を読みます。


また、気分の悪い日はもっと悲しい映画をみたり悲しい本を読んだりします。

不思議なのはそうしたら私の気分はいっそうよくなります。他の人は逆の方法を選ぶほうは多いと聞いたんですがね、私の場合はこの方法でカタルシスを感じるようです



今日もこの本を読みました。


第5話の「引き立てる」

開いたらこのページが出ましたのでこの話についてちょっと触れます。


作者はの話にたとえて引き立てるという言葉の意味を語っています。

 
本文の中で

「一時間半から二時間に及ぶ舞台の上で、
ワキを演ずる人はどんな表情をしているのかしらと、
そちらに目をやることがあります。


表情がない、と言っても、
「無表情」とも違う。無理に表情を作らず、
自然なままで、遠くを見るような静かで涼しげな目をしています。

(中略)


「主役」になれる人は、人生のどんな場面でもかぎられています。

多くの人はそのまわりにいて、主役を「羨ましい」とみていることもある。

「引き立て役」という言葉もあって、つまらない気がします。
「分」を心得ている人は、目立たない。

「目立たない」ことが、
好ましい存在感になって、必要とされてもいる。





これを読みながら、私のことを振り返ってみました。


確かに、私は主役になるためにバリバリだったのです。

私たち皆は主役になるために皆一生懸命ですね。


そしてそれが幸福な人生だと信じ込んでいるのではないでしょうか。



韓国で今国民俳優と呼ばれるシングという俳優さんがいます。


彼の演技の人生は47年という決して短くない演技人生を歩んできました。


彼は作品の中でワキ役です。


しかし、一場面でも彼が出る場面をみたら「彼が出ている」という気持ちになります。


彼の重みって本当に凄いです。


決して彼は目立たない。

このページを読むとき彼が浮かんだのもこの理由であるからでしょう。



これが真の必要な人、美しい生き方の人であるし真の幸福な人生なのではないかと思います。






 
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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

01:54  |  Books  |  Comment(2)

Comment

タンタン★さん

なんか、恥ずかしいですね^^;でも、こういう人生観について語った本を読むと忙しい日々の中で自分の事を反省することができていいですね。v-8

長女が大学へ行きますか!おめでとうございますv-33私が大学に入ったときが昨日のようですが、、もう今年四年生になりますよ。。T_T

でも、大学へ入ったら色んな経験ができる素敵な世界ですv-42
彼女はきっとよくやっていけると思います^^

私もこれから頑張りますよ~!!!
SEMI |  2008.02.07(木) 09:45 | URL |  【編集】

Semiさん。。。偉い!!

Semiさんって、しっかり人生の事を考えている素敵な女性だわ~と何だか嬉しくなりました。

我が家の長女が、この夏 大学へ行く予定なもので。。。彼女にも色んな経験を通して大人の自覚に目覚めて欲しいと思っています。

Semiさんが、韓国人だと知らなかった間抜けな私です。。。スミマセン!

此れからも、頑張って下さい!!
タンタン★ |  2008.02.07(木) 03:36 | URL |  【編集】

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