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2008.05.18 (Sun)

森鴎外の「舞姫」

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舞姫』(まいひめ) は、森鴎外の短編小説。1890年(明治23年)、「国民之友」に発表。

鴎外がドイツへ医学を学ぶために1884年から5年間留学したときの体験を下敷きに執筆。高雅な文体と浪漫的な内容で初期の代表作。石橋忍月との間で論争が起こった。なお、作者森鴎外と主人公は同一人物だと言われることもあるが、真相は定かではない。ただし、ドイツへの医学留学、現地で恋人を作ったこと(鴎外の方は日本に押しかけられた)などいくつか類似の点がある。

「あらすじ」

19世紀末、ドイツ留学中のエリート官僚、太田豊太郎はさびれたユダヤ人街を散歩していたところ、クロステル街の古寺で涙に暮れる美少女エリスと出会い、一目で心奪われる。

父の葬儀代を工面してやり、以後清純な交際を続けるがスキャンダルは広まり豊太郎は免職される。ここに至り、豊太郎のエリスへの愛情は高まり彼女と関係を持つ。



その後豊太郎はエリスと同棲し、生活費を工面するためドイツ駐在の通信員という形で新聞社に就職した。エリスはやがて豊太郎の子を身篭る。友人である相沢謙吉の紹介で大臣のロシア訪問に随行し信頼を得ることができた。復職のめども立ち、また相沢の忠告もあり結局エリスとの愛よりも出世のために日本へと帰国することを選ぶ。

しかし豊太郎の帰国を心配するエリスに彼は真実を告げられず、その心労で人事不省に陥り、その間に相沢から真実を知らされたエリスは衝撃の余りパラノイアを発症した。

真実を伝えた相沢と、豊太郎の事さえ分からなくなるほど病状が悪化したエリスに後ろ髪を引かれつつ、豊太郎は日本に帰国する。「相沢謙吉が如き良友は世にまた得がたかるべし。されど我が脳裡に一点の彼を憎む心今日までも残れりけり」豊太郎の心からの呟きであった。

(ここまでWikipedia参照)


森鴎外の作品の中で一つを選んでその感想文を書くという文学時間の課題のためにこの小説を読むようになりました。

最初は森鴎外阿部一族を読みたかったのですが、学校の図書館にも誰かが借りている中だし、でかい本屋に行っても全部売り切れだったのでしょうがなく(??)舞姫にしました。 笑、、しかし、本屋でもこの本はなく、インターネットで読むことになりました。

韓国語で訳された原文がなく、日本語の現代語で訳されたのはあったためそれを読みました。


小説は短編なので読むのにはそんなに時間がかからなかったのです。知らない単語は辞書を引きながら読んだんですが、それでも早くすらすら読むことができました。

その理由の一つとして「舞姫」のテーマが分かりやすい恋愛だったためでしょう。あらすじは上のように結構平凡な内容でちょっとくだらない?とまで思われちゃうような内容だったのですが、、、
私は舞姫の内容を恋愛のストーリより一人の男の内面の葛藤に焦点をおいて読みました。

読みながら主人公の態度にちょっと頭がきたときもあったのです。とても優柔不断だと思ったからですが、もう一度考えてみるとこの主人公こそが我々の人間の様子を示しているんだろうな~と思いました。

森鴎外の鋭い人間に対する観察力であり、内容よりは作家が描いている主人公の内面の描写がとても見るどころです。

主人公の豊太郎を道徳的でどうだこうだと評価するのは間違いだと思います。

最後のシーンで友人の相沢に対する気持ちを記述した部分はとても人間的だと思いました


この本は多分1時間もかからないで読めると思いますので是非読んでいただきたいと思います~


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 舞姫森鴎外阿部一族

01:12  |  Books  |  Comment(0)

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